人生に不可欠な車?
車が欲しい 毎日の生活の中で、年中車が欲しくなる人はごくまれです。たいていは何かのきっかけで車が欲しくなり、それが過去の記憶を呼び戻し、すばらしい未来のイメージを勝手に作り上げ、「欲しい!!」となるわけです(妄想というやつですな)。たまたま車の場合はこの働きが強く作用し、ほかの商品より強烈に働きます。たとえばタバコを買いたいときにインターネットで種類を調べ、過去にどんなタバコがカッコ良かったか、未来にこのタバコを吸うといかにセンスがあるように見えるか、真剣に悩み検討する人はごくまれです。しかし、自動車の場合は、オネダンが高価なこともあり、仕事を忘れたり寝る時間を削ってしまったり、トイレでしゃがんでいる間もそればっかり考えたり(ちなみにトイレはシコゥとクゥソゥの間というそうです)人間を忘我の状態に誘い込んでしまいます。廃人状態になります。悪魔の誘いか霊がとりついたか、何が原因でそうなるかはわかりませんが、この落とし穴にはまるわけです。私の場合は、実は新車を買ったときに発生してしまいました。
新車はどーする

国産新車をオーダー。どんな車か見もしないで発注。これがまずかった。グランドエスクードヘリーハンセンリミテッドなる車を発注したのはいいのですが、あまりにもマイナー車で、ディラーにも現車がない。私もまだ街ですれ違ったことがない。「何すかソレ?」誰もしらない。V6 2700で7人乗り4WD、ツインエアコンで230万円は格安で、パジェロやランクルより100万円は安い。儲かった。しかし届かない。今から作っているのか?早くこないかな・・・・・。しかし、しかしこの待ち時間にカタログをしげしげ眺めるとそこにあるのはあまりにもプアーな内装。チープなシート。ガンダムみたいなマスク。アルトのパーツかこりゃあ?本当に付き合えるかあ? ---->不安は膨張し、さっそくネット上で社外ドレスアップ品を探してもグランドエスクードはマイナーすぎてほとんどが対象外!!イカン何とかしなくちゃ。

空が見える車が欲しい ここでスキーへ出かけるイメージを想像したり、お得意さんへ荷物を届けるイメージが働けばたいていの場合は何も心配はいりません。フレーム付き本格四駆のエスクードはバリバリに光ってみえるでしょう。しかし不幸にも自分のやっている商売がコンピュータ関係というのがまずかった。いつもディスプレーの前。暗い。「空が見たい・・・・・・」。この瞬間からカブリオレ妄想が始まってしまったのです。
カブリオレのイメージ 昔〜し、スイスへ行った時、ブラックのサンダーバードオープンが走っていました。ロケットみたいなデザインでヘッドレストの位置にカウルみたいなのがあるタイプです。黒いボディに純白の内装。サイズも大きくアメリカが自信に満ちてのびのびデザインしていた時代の車です。色白美人のネーチャンがサングラスをかけてスカーフをし、レトロな街をゆっくり流しているではありませんか。静かな街での周囲との違和感!!カッコいい。贅沢のきわみ。フェラーリやロールスよりも目立っていた。クルマはあれだな。
四座オープンが最高 この記憶がいけなかった。グランドエスクードには気の毒だけど、これだけでは人生が成立しない。一度しかない貴重なこの時間をエスクードだけで消費するのはイカン。スタンダールの恋愛論ではないがザルツブルクの塩抗に投げ込まれた木の枝は見事にカブリオレの結晶をもたらし、「空が見える四座の車が人生に不可欠だ」という結論にいたってしまいました。
四座カブリオレ
カブリオレは少ない しかし、調べてみるとこの条件は非常にきびしいものがありました。しかもエスクード買っちゃったんで金がない。安くなきゃイカン。手じかなところではセリカコンバチ、ゴルフカブ、アストラカブ、プジョーカブ。やや高級版でサーブオープン、アウディカブ。マイナーなところではサイノスコンバチ、シルビアバルケッタ、マーチカブ。この時点で実はローバーは未検討。枠を広げて空が見えれば何でも良いと2CV、ジムニー幌、エスクード幌、パジェロ幌、果てはデミオのキャンバスでも何でもイイヤ。妥協して二座ならユーノスがあるけど。
ずいぶんあったゾ たいていの場合これらのマイナーカーはディラーや中古車屋さんにはありません。エクゾティックカーならともかく、マーチカブなんか探すのは至難の業です。いきおい書籍とネットの依存度がたかまります。しかし本にもあまり掲載されていません。雑誌は面白さをあおるためにケータハムは掲載してもサイノスコンバチなんか取り上げないもんね。しかし文明の利器たるインターネットはオープンモデルを探すと、みたことも無い車でもちゃんと出るではありませんか。そうか、けっこうあるなあ。しかもヤフオクはマイナーカーの天国状態。
我に帰ると ここで少し我に帰ると、ポケットマネーで支払って、専用ガレージが準備できて、タマの休みだけ引っ張り出して、日曜日は磨きに磨いてという恵まれた条件はまったく無理で、屋根なしガレージ、軽にあおられ渋滞を駆け抜け、代車頼むよといって修理に出し、遅刻しそうな坊主を学校に送り、時には冠婚葬祭に乗り付け・・・と考えると「信頼性が」「適度に派手でしかも地味で」「カーチャンにしかられない程度の支払いで」と要望に限りがありません。
ダダ妥協からこれしかないへ

もっともエクゾチックでしかも安くて空が見えるのは実は2CVじゃないかという結論に達したのですが、坊主乗せて遅刻だ急げという最中に渋滞でエンコしてもナァ・・・と急に現実的なことを考えるとあえなく落選。この後ゴルフガフを検討するも2CVのエクゾぶりに比較すると、トラックかこれは?という華の無さ(本当はイイ車なんですが)。アストラはガラス窓がいいがちょっと国産車みたい。プジョーは知り合いが電装で半年工場入りしたし。マーチはダンゴみたいだし(なぜか毎朝すれ違う)。セリカは少し古い感じがするし。そうかローバーだ!!(今日はここまで)

ローバーカブてどう?
情報欠如 ごく普通に生活し、車がメインの趣味でもなく、ましてクルマ業者でもない人間がローバーカブリオレの情報を探すのは、きわめて困難でした。まず古本をさがしてもほとんど掲載されていない。雑誌はまず売っていないし、自動車の単行本はパラパラとある程度。人に聞いてもまず誰もしらない。車屋さんも知らない。もちろん天下のローバーディーラーは無くなっているし。たまたま、本棚に400シリーズと600シリーズのカタログは保管していたが、カブは無いなあ
本を発見 最近は地方都市でも古本屋さんが輩出し、昔の本も探しやすくなりましたが、やはり雑誌の類は無理で、徳○寺「間違いだらけ・・」シリーズを探す。と、94年シリーズで、氏はなんとご自分で購入されているではありませんか。更に岡崎○郎氏の「外国車・・・」でも掲載され、これも好評というか絶賛。たかだか1〜2ページの記事を記憶するほど読む。イイ車らしいこと了解される。車の記事は、最近のものは時代の渦中にあるため、評価が不明だが、一昔前のものは冷静に評価しえるので、内容も吟味しやすい。ちなみに、かの徳○寺氏は、後年のローバートゥアラー記事でホンダエンジン車を指して「日本車はいかにつまらないか・・」と記述されているが、ご自分で購入されたときは光輝いていたのでしょうから、評論家も人の子というご愛嬌で。
ネットにもあるぞ その後ネットで情報を探すと、これがない。少ない。ネット上にはなんでもあるように思えるが、探す労力が大変で、効率から考えると書籍を探すほうが早いかもしれません。が、丁寧に探すと実際のオーナーさん記事があり、スペックもある。BBSを過去にさかのぼり、Ctrl+F→「カブリオレ」で探すと、少なからずヒット。大御所のCGでは長期テストにも使用されていたことが判明。どうもなかなかイイらしい。気分爽快は間違い無し。ついでに他所のメーカーのカブリオレサイトさんも探すと、これも皆さんご満足の様子です。
悪い情報も すべて良いことずくめで、円満解決なら人生これほど手軽なことはないが、やはり出てきました。悪い点も。しかもかなりの量で。来た来た来た。
雨漏り、電装トラブルは可愛いほうで、どうも一時期のカブ(200シリーズ)はCVTで相当の確率で問題が発生し、あるサイトでは「運輸省へ」という勢いで、 ほとんど欠陥車ではないかというほどのお土産が出てきました。200シリーズと800シリーズは問題ありとか、ウン十万円の修理費とか、外車初心者が見たら目を回すような情報がありました。
しかし、ほとんどトラブル無しという情報もあるんです。

カブは買いか?

イメトレ

スキーなんかの練習では、よくイメージトレーニングなる言葉が出てきますが、カブリオレ購入などもその部分が重要ではないでしょうか。まじめに、生活のこの場面ではどうだ、このシチュエーションではどうだ・・と考えるより、素敵なドライブをイメージしてしまったほうが早いのでしょう。パブロフの犬がベルが鳴るとヨダレを垂らしたように、ロバカブと聞くとヨダレを垂らす(汚ネ)ようにしてしまえば、後は何〜ンでもありません。病院生活を経験した方はわかるでしょうが、生き延びる力は楽天的に未来を信じて、明るく気分転換できることが大切です。カブに乗れば人類皆兄弟ぐらいのノリになればしめたもの。

万年新車 幸い、ローバーカブは何の因果か、カブの世界では中古値段が極めて低額です(新車からのオーナーさんスイマセン)。VWさんやプジョーさんはちょっと待て、というタグがついている場合が多いのですが、ローバーカブはフレンドリープライスです。絶版車なのでモデルチェンジの精神的負担もありません。ましてやレアカーに属するので、小生のようにグリル無し旧モデルでも、誰も何年の車か知りません。国産でも50万円ぐらいの中古車は、エッコレというぐらいふるいのですが、ローバーカブは同額レベルでも全然古さはありません。したがって、ローバーカブは「買い」です。
どこで探す

小生のように地方都市在住者にとって、この点は結構難物で、街の中古車屋さんにカブが置いてあることはほとんどありません。VWはあってもローバーはどこを探せばいいのか?まだ220クーペは少しあり、600シリーズもタマに見かけますが、カブになると絶望的です。
この場合はやはりオークションでしょう。インターネット上でカローラを購入しても 意味ないですが、ローバーカブはインターネットに相応しい車です。どうも中古車屋さんの方も心得ているみたいで、レアカーの場合はやふおくで、国産車は展示場か中古車雑誌でと、使い分けしているみたい。

トラトラトラ もうここまできたら、ねらい定めて、ゆくだけです。